2011-04-26 桜を詠める五首 高橋欅苑 例年に遅れた桜 当人の知らぬ合間に自粛されてた 常よりも着飾るさくら 人の世に手本をしめす こんなときだから はなぐわし春来りなば咲く桜 去年とは異なる心地で覧る 香でしめす変わらぬことの大切を 満開の桜 知らぬ顔して 花ぞむかしの香ににほいける いつの日かあのときだって 咲いたじゃないかと言うために