2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

二次創作とRPGシステムの変遷

二次創作とRPGシステムの変遷―1 二次創作とRPGシステムの変遷―2 二次創作とRPGシステムの変遷―3 二次創作とRPGシステムの変遷―4 二次創作とRPGシステムの変遷―5 二次創作とRPGシステムの変遷―6

二次創作とRPGシステムの変遷―6

6、まとめにかえて 先日『SW2.0』のリプレイ、『蛮族英雄』を読んだ。この作品は、青年期をアメリカで過ごした日米ハーフのベーテ・有理・黒崎氏の作品で、作中ではマスターをつとめる氏のゲーム性を強調するスタイルを「アメリカ的」と称しており、日…

二次創作とRPGシステムの変遷―5

5、「プラットホーム」の上で二次創作するということ 角川歴彦氏はRPGのシステムを「プラットホーム」とし、実際のプレイであるセッションを「二次創作」としている。RPGの楽しみ方の多くは、というか推奨される楽しみ方はシステムを読んで、その出来…

二次創作とRPGシステムの変遷―4

4、RPGにおける物語の必要性について 物語はRPGになぜ必要なのだろうか。 グダグダなセッションで時間を無駄にしたくないからだろうか。 目的をもってプレイしたという充実感を得るためだろうか。 何をしたのか思い出すという、記憶のためだろうか。 …

二次創作とRPGシステムの変遷―3

3、アプローチの違いに見るRPGシステムの多様化の流れ RPGの「ルール」すなわちシステムに当初記載されていなかったRPGの核心部分をどのように扱うかについての歴史は通常世代論で語られる。しかし筆者はアプローチの相違によって分類されるべき事…

二次創作とRPGシステムの変遷―2

2、RPGにおける「ルール」の位置づけ 例えばRPG『D&D』をやるとして、そのパッケージ化されたコンテンツを何と呼ぶのだろうか。現在では「システム」と呼ばれることが多いと思う思われるが、かつては、そして今でもそうであるかもしれないが、それ…

二次創作とRPGシステムの変遷―1

1、はじめに 五月十四日付の朝日新聞の「be on Saturday」の「フロントランナー」というコーナーに丹治吉順記者による、角川グループ社長角川歴彦氏のインタビューが掲載されていた。 氏はインタビューの中で「テーブルトークロールプレイングゲーム」(以…